シックハウス
シックハウスと法規制(国土交通省HP抜粋)

建築基準法に基づくシックハウス対策に係る規制は、平成15年7月1日以降に着工された建築物(同年6月以前に確認済証の交付を受けたものを含みます。)に適用され、同年6月以前に着工されたものには適用されていません。

 本規制の対象となる建築材料は、平成14年国土交通省告示第1113号、第1114号及び第1115号で限定列挙した建築材料(以下「告示対象建築材料」といいます。)のみです。これらを内装の仕上げ等に用いる場合は、日本工業規格(以下「JIS」といいます。)の認証、日本農林規格(以下「JAS」といいます。)の認定又は建築基準法第68条の26の規定に基づく構造方法等の認定(以下「国土交通大臣の認定」といいます。)を受けることにより、その種別(等級)を明らかにする必要があります。(これらの詳細については、「ホルムアルデヒド発散建築材料の審査方法」をご覧下さい。)

 告示対象建築材料を使用した造り付けの家具、キッチン・キャビネット等の製品も本規制の対象です。

シックハウス対策
新築やリフォームした住宅に入居した人の、目がチカチカする、喉が痛い、めまいや吐き気、頭痛がするなどの「シックハウス症候群」が問題になっています。その原因の一部は、建材や家具、日用品などから発散するホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレンその他)などの揮発性の有機化合物と考えられています。「シックハウス症候群」については、まだ解明されていない部分もありますが、化学物質の濃度の高い空間に長期間暮らしていると様々な健康に有害な影響が出るおそれがあります。

シックハウス対策の基礎知識

●シックハウスとは?

近年、住宅を高気密化することや、化学物質を放つ建材や内装材を使用することにより、新築や改築後の住宅などで、化学物質による室内空気汚染などがあり、居住者に様々な体調不良が生じていることが数多く報告されています。それらの症状は多様で、症状発生の仕組みをはじめ、未解明の部分も多く、また様々な複合要因が考えられることから、「シックハウス症候群」と呼ばれています。英語で「シック」は病気、「ハウス」とは家「シックハウス」とは、病気を引き起こす家というような意味になります。

●シックハウスの原因物質は?

室内空気汚染物質として知られているホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)は、建材や接着剤、家具など身近なものによく利用されている化学物質です。特に、建材や家具などの新しいものほど、室内に多量に放散される頃向があります。 シックハウス症候群は、複数の汚染物質がその他の物理的要因、心理的要因とも結び付き、様々な症状となって現れます。そのため原因物質との因果関係を立証するのは難しい場合が多いと言われています。 どのくらいの濃度で症状があらわれるかは、個人差が非常に大きいため、一概に言えませんが、厚生労働省が下表の13物質について室内濃度指針値を示していますので、ひとつの目安となります。


化学物質の室内濃度指針値(厚生労働省)

化学物質 指針値 主な用途
ホルムアルデヒド 0.08 ppm
(100μg/m3)
合板、パーティクルボード、壁紙用接着剤等に用いられる合成樹脂、接着剤
アセトアルデヒド 0.03 ppm
(48μg/m3)
ホルムアルデヒドと同様一部の接着剤
トルエン 0.07 ppm
(260μg/m3)
内装材等の施工用接着剤、塗料
キシレン 0.20 ppm
(870μg/m3)
内装材等の施工用接着剤、塗料
エチルベンゼン 0.88 ppm
(3800μg/m3)
内装材等の施工用接着剤、塗料
スチレン 0.05 ppm
(220μg/m3)
ポリスチレン樹脂等を使用した断熱材
パラジクロロベンゼン 0.04 ppm
(240μg/m3)
衣類の防虫剤、トイレの芳香剤
テトラデカン 0.04 ppm
(330μg/m3)
灯油、塗料等の溶剤
クロルピリホス 0.07 ppb(1μg/m3)
小児の場合0.007ppb(0.1μg/m3)
白あり駆除剤
フェノブカルブ 3.8 ppb
(33μg/m3)
白あり駆除剤
ダイアジノン 0.02 ppb
(0.29μg/m3)
殺虫剤
フタル酸ジ-n-ブチル 0.02 ppm
(220μg/m3)
塗料、接着剤等の可塑剤
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 7.6ppb
(120μg/m3)
壁紙、床材等の可塑剤

上記に揚げられた指針値は、人がその化学物質の示された濃度以下の暴露を一生涯受けても健康への影響を受けないであろうとされる判断により設定された値です。但し、これらの数値と発症状況による因果関係は個人差が大きく、これらの数値以下でも発症したり、より高濃度でも発症しない場合もあり得ます。

 ppm:100万分の1の濃度     ppb:10億分の1の濃度   μg:100万分の1グラム

●シックハウスを防ぐには?

シックハウスを防ぐには、住宅内にVOC(揮発性有機化合物)を放出させないことが一番です。そのためには、天然材の建材を多用したり、VOC放出量の少ない建材を使用することが重要です。

VOCの放出量が少ない建材ってどんな建材でしょう。VOCのなかでも、特に大きな問題とされているホルムアルデヒドの場合には、日本農林規格(JAS)や日本工業規格(JIS)といった公的規格により表示されています。 内装に使われることの多い合板、壁紙やフローリング材、屋根や床の下地材などに使われるパーティクルボード、MDF、また接着剤や塗料などの建材においては、ホルムアルデヒドの放散量によってF☆☆☆☆などと表示されており、F☆☆☆☆が最も少ないものとなっています。ホルムアルデヒド以外のVOCについても放散量が少ない建材を使うようにしましょう。
ただし、それでも住宅内に発生するVOCを完全に防ぐことは困難です。というのも、VOCは建材などからだけではなく、家具や芳香剤、殺虫剤、それにタバコの煙などからも発生します。
そこで、汚れた空気を排出する換気設備が必要となりますが、これからの住宅は省エネルギーのことを考えて気密化 したうえで、住宅内に常に新鮮な空気を呼び込む「計画換気」がおすすめです。

計画換気とは、住宅内の空気の出入り口を明確にして、住宅内外の温度差や屋外の風に影響されることなく、新鮮な空気を取り込み、汚れた空気を排出することです。換気回数は、1時間あたり0.5回(2時間で住宅内の空気が全て入れ換わる計算です!) 以上が必要です。
なお、シックハウス問題への対策として、改正建築基準法による規制(ホルムアルデヒドに関する建材の規制、換気設備設置の義務付け、クロルピリホスの使用禁止)が平成15年7月より導入されています。

【化学物質が発生する箇所】

●法律上の規制内容は?

平成15年年7月1日より、シックハウス対策のための規制が導入された改正建築基準法が施行されました。シックハウスの原因となる化学物質の室内濃度を下げるため、建築物に使用する建材や換気設備に関して法律上の規制がかかります。対象となるのは住宅、学校、オフィス、病院等、全ての建築物の居室です。
改正のポイントは、大きく分けて以下の2点です。

1,ホルムアルデヒド対策

ホルムアルデヒドは非常に刺激性の強い気体で、木質建材などに使われています。シックハウスを防ぐため、以下の3点全ての対策が必要です。

【対策1】内装仕上げの制限

1,建築材料の区分

内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する建材には、次のような制限がかかります。

建築材料の区分 ホルムアルデヒドの発散 JIS・JASの表示記号 内装仕上げの制限
建築基準法の規制対象外 少ない F☆☆☆☆ 制限なしに使える。
第3種ホルムアルデヒド発散建材 ↑↓ F☆☆☆ 使用面積が制限される。
第2種ホルムアルデヒド発散建材 F☆☆
第1種ホルムアルデヒド発散建材 多い 表示なし 使用禁止。

※建築物に使用して5年経過したものについては制限なしです。


規制対象となる建材は次の通りで、これらには、原則としてJIS・JAS又は国土交通大臣認定による等級付けが必要となります。

木質建材(合板、木質フローリング、パーティクルボード、MDFなど)、壁紙、ホルムアルデヒドを含む断熱材、接着剤、塗料、仕上塗料など


2,第2種・第3種ホルムアルデヒド発散建材の使用面積の制限

第2種及び第3種ホルムアルデヒド発散建材については、次の式を満たすように居室の内装仕上げの使用面積が制限されます。

第2種分の使用面積 + 第3種分の使用面積 ≦ 居室の床面積


【対策2】換気設備設置の義務付け

ホルムアルデヒドを発散する建材を使用しない場合でも、家具からの発散があるため、原則として全ての建築物に24時間換気システムなどの機械換気設備の設置が義務付けられました。

居室の種類 換気回数
住宅等の居室 0.5回/h以上
住宅以外の居室 0.3回/h以上

【対策3】天井裏などの制限

機械換気設備を設けるには、天井裏、床下、壁内、収納スペースなどから居室へのホルムアルデヒドの流入を防ぐために、以下のいずれかの措置が必要です。

(1) 建材による措置 ・・・・ 天井裏などに第1種、第2種のホルムアルデヒド発散建材を使用しない。
(2) 気密層、通気止めによる措置 ・・・・ 気密層又は通気止めを設けて天井裏などと居室とを区画する。
(3) 換気設備による措置 ・・・・ 換気設備を、居室に加えて天井裏なども換気できるものとする。

2.クロルピリホスの使用禁止

クロルピリホスは有機リン系のしろあり駆除剤です。今回の改正建築基準法では、このクロルピリホスを、居室を有する建築物に使用することが禁止されました。

●設計・施工上の注意

1,プラン上の対応

自然の風通しを考慮したプラン。 窓の位置・大きさ・ヶ所数。

2,VOC放出量の少ない建材の選定

仕上材 自然素材の材料を使用する。 しっくい・珪藻土・石など。
  F☆☆☆☆(フォースター)の建材を仕様する。 フローリング・階段ユニット・化粧合板などの仕上材。
     押入・物入・小屋裏収納などの合板仕上材など。
     室内木製建具や・カウンター・窓枠・幅木・廻縁・上り框などのケーシング材。
     床板・落とし掛け・床框・長押・畳寄せなどの和室の造作材。
  クロス材料 LAR基準のクロスを使用する。
  クロスのり ノンホルムの接着剤使用。
住設関係 F☆☆☆☆(フォースター)の住設機器を使用する。 システムキッチン・吊収納・玄関収納・洗面化粧台など。
下地材 F☆☆☆☆(フォースター)の建材を仕様する。 床下地合板・面材耐力壁・壁下地補強合板(手摺下地・クーラー下地・キッチン設置壁下地・玄関収納設置壁下地・出隅壁コナー補強下地など)・屋根下地など。
  ノンホル接着剤の使用。 根太ボンド・床下地合板接着剤・フローリング接着剤・窓枠接着剤など。

3,計画換気を行う

24時間換気システムの導入。 小屋裏・収納内部の対応。

4,施工中の対応

換気を十分に行なう。

5,材料の確認を行う

各材料の安全データーシートと施工写真の確認。 接着剤・クロスのり・塗装関係。

※自然素材の材料を使用する場合は、デメリットも理解した上で使用するようにしましょう。

●24時間換気システム

24時間換気システムがシックハウス対策により必ず必要です。また、省エネ対策について気密住宅とする場合にも24時間換気システムが必要となります。
下記に代表される24時間換気システムの概要を掲載しています。

換気方式 同時給排型換気扇 パイプファン ダクト方式
第一種換気
非熱交換型
第一種換気
熱交換型
第一種換気
非熱交換型
第一種・第三種併用換気
非熱交換型
第三種換気
非熱交換型
第三種換気
非熱交換型
第一種換気
熱交換型
記号 【A】 【B】 【C】 【D】 【E】 【F】 【G】
概要 各居室に同時給排型換気扇を設置し、居室毎に換気を行うシステム。水廻りは局部換気を行なう。
換気容量計算は各居室毎に行なう。
各居室に同時給排熱交換型換気扇を設置し、居室毎に換気を行うシステム。水廻りは局部換気を行なう。
換気容量計算は各居室毎に行なう。
洗面・トイレ・廊下にセンサー付き排気用ファンを設け、各居室にに給気用ファンを設ける。
換気容量計算は建物全体で行なう。
洗面・トイレ・廊下にセンサー付き排気用ファンを設け、最上階各居室にに給気用ファン、その他の階の居室に給気口を設ける。
換気容量計算は建物全体で行なう。
洗面・トイレ・廊下にセンサー付き排気用ファンを設け、各居室にに給気口を設ける。
換気容量計算は建物全体で行なう。
各階廊下天井内にダクト式換気扇を設け、排気は各居室天井から行い、給気は各居室給気口から行なう。
換気容量計算は建物全体で行なう。
各階廊下天井内にダクト式給排気型換気扇(熱交換型)を設け、排気は直接廊下天井から行い、給気はダクトを介して各居室天井から行なう。
換気容量計算は建物全体で行なう。
性能比較 コスト × × ×
省エネ性 × × × × ×
プラン対応 × ×
空気環境 ×
住戸内温度 × × ×
メンテナンス × ×
設計対応性 × ×
施工対応性 × ×
備考 オープンプランに不向き。
扉アンダーカット不要。
オープンプランに不向き。
扉アンダーカット不要。
熱交換型は対応不可。
扉アンダーカットが必要。
熱交換型は対応不可。
扉アンダーカットが必要。
熱交換型は対応不可。
扉アンダーカットが必要。
冬季には対流により上階居室給気口からの給気が期待できない。
3階建は対応が難しい(階高に問題有り)。
ダクト内の汚れ・結露に問題有り。
扉アンダーカット不要。
3階建は対応が難しい(階高に問題有り)。
ダクト内の汚れ・結露に問題有り。
扉アンダーカットが必要。

○・・・良い △・・・普通 ×・・・悪い

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